(VOVWORLD) -中部トゥアティエンフエ省クアンディエン県クアンフ村に位置するバオラ竹細工村は、約600年の歴史を持ち、国内外で手工芸品の生産地として知られています。
細断・繊維分離工程。熟練工の技量が求められる。(写真:Thanh Giang/VNP) |
村民たちは、竹を素材に、生活用品から観光客向けのお土産品まで、独特の製品を生み出し、ベトナムの竹のイメージを世界に発信しています。
以前、村民たちは竹細工を生業とし、農作業の合間に各家庭で竹を編んでいました。バオら村には6カ所の集落があり、それぞれが異なる製品を専門としていました。例えば、チョー集落はザルやフルイ、ドン集落はカゴやミ、チュア集落はザル、ディン集落とホップ集落は様々な種類のカゴ、カウ集落は平カゴ、ミを作っていました。
バオラ竹細工協同組合のボー・ヴァン・ディン組合長は次のように明らかにしました。
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「 国内にはバオラ村のような竹製のカゴやザルを作る村は他にもありますが、バオラ製品は独特性があり、より繊細で精巧です」
バオラ村は、精巧な手工芸品と独自のデザインを強みとしています。50年以上にわたり竹細工に携わってきたタイ・フィ・フンさんは次のように述べています。
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「私たちは竹と籐を原料として使用しています。これらは環境に優しい素材です。竹の伐採、竹割、編み込み、成形、模様付けなど、すべての製造工程は手作業で行われます」
以前に比べ、現在ではバオラ村の製品は多種多様です。生活用品から精巧な土産物まで、幅広い製品があります。籠や笊、装飾用ランタンのセットは、OCOP=一村一品として認定されています。現在、バオラ村の竹細工製品は多くの国で販売され、国際市場におけるベトナムブランドの確立に貢献しています。
バオラ村の竹細工製品は、ハノイや北部地域の輸出入業者に人気があります。村全体の年収は56億ドン、約3082万円、月平均の輸出額は約2億8000万ドン、約154万円に達しています。効率的な事業運営により、バオラ村は何百もの地元住民に安定した雇用を創出しています。バオラ竹細工協同組合のボー・ヴァン・ディン組合長は次のように明らかにしました。
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「 協同組合は新しいデザインの開発と品質の向上を連続的に行っています。ですから、竹細工製品は顧客に好評であり、顧客数と受注量は増加しています」
バオラ協同組合に長年勤めるタイ・ティ・タイン・トゥエンさんとグエン・ティ・グエンさんは次のように語っています。
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「ここ数年、仕事は安定しており、給与も高くなってきました。ですから、私たちはとても嬉しいです。今後も、安定した仕事があることを願っています」
「以前、我が家はカゴ、ザル、フルイなどを作り、ドンバ市場で売っていました。協同組合が設立されてからは、組合員になり、手工芸品を作るようになりました。ここで多くの人と出会い、収入も多いですよ」
フー・ヴァン・ラウは竹を素材として建造された。(写真:Thanh Giang/VNP) |
現在、バオラ竹細工村の村民は、市場のニーズに応じた手工芸品の生産だけでなく、観光開発にも力を入れています。バオラ村では、観光客が生産工程を見学したり、竹細工を体験したり、ユニークなお土産物を購入したりすることができます。バオラ竹細工協同組合のボー・ヴァン・ディン組合長は次のように明らかにしました。
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「ここ数年、協同組合は観光開発の促進のためにも投資しており、協同組合の収入を増やし、組合員の雇用日数を増やそうとしています。私たちは、観光客の見学や体験に適した小型のデザインの竹細工製品の開発を段階的に進めています」
古くから名高いバオラ竹細工村は、持続可能な生産と発展に向けて変革を遂げています。この古い村は、古都フエの伝統工芸や村落を探索し体験したい観光客にとって、訪れるべき魅力的な観光地となることを目指しています。