ベトナムとフランコフォニー共同体、およびフランスとの協力

(VOVWORLD) -4日、ベトナム共産党のトー・ラム書記長・国家主席は、パリで開催される第19回フランコフォニーサミットへの出席とフランス公式訪問を開始しました。
ベトナムとフランコフォニー共同体、およびフランスとの協力 - ảnh 1空港でベトナム共産党のトー・ラム書記長・国家主席を迎える(写真:TTXVN)

この活動はアジア太平洋地域のフランコフォニー共同体におけるベトナムの役割を確認するとともに、ベトナムとフランスとの戦略的パートナーシップを深化させ、両国関係を今後発展させることに寄与するとされています。

ベトナムの最高指導者がフランコフォニーサミットに出席するのは今回が初めてであり、ベトナム国家主席がフランス訪問を行うのは22年ぶりのものとなります。

フランコフォニー共同体と地域との関係を強化する懸け橋

近年、ベトナムとフランコフォニー共同体との協力関係は良好に発展してきました。ベトナムは常にフランコフォニー共同体の積極的なメンバーであり、多国間主義、持続可能な開発目標、気候変動への対応を目指す活動を支持するほか、経済、貿易、投資、文化協力戦略の構築から地域の平和と安全の維持に至るまで、フランコフォニーの優先課題の解決に積極的に参加しています。

特に、フランス語教育はベトナムで広く普及してきました。フランコフォニー共同体はアジア太平洋地域におけるベトナムの役割を重視しています。ハノイ駐在アジア太平洋フランコフォニー事務所のバニッサ・バラク元所長は次のように語りました。

(テープ) 

「ベトナムで、フランス語教育が効果的に発展してきています。OIF=国際フランコフォニー機構はアジア太平洋地域に深い関心を寄せ、その中で、フランス語教育を優先的に発展させることがあります。その目標はフランス語を通して、ベトナムをはじめ、アジア太平洋地域と国際フランコフォニー機構との文化教育分野における協力を拡大させるだけでなく、経済などの分野における協力を強化するということです」

そのため、トー・ラム書記長・国家主席は第19回フランコフォニーサミットへ出席することはベトナムとOIFとの協力を重視していることを示し、ベトナムとOIF加盟諸国との関係を深化させるチャンスとなります。

ベトナムとフランスとの戦略的パートナーシップを深化

この機に、トー・ラム書記長・国家主席はフランスを公式訪問します。フランスとベトナムは、以前から長く続く伝統的関係があり、その関係を強化することに強い決意を持っています。フランスは現在、EU=欧州連合の中で、ベトナムの第4位の貿易相手国であり、ベトナムに対する最大のODA援助国でもあります。この10年間、両国間の取引総額は 42% 増となり、年初 7 か月で 30 億米ドル近くに達しました。

ベトナムとフランコフォニー共同体、およびフランスとの協力 - ảnh 2フランス駐在ベトナムのディン・トアン・タン大使

この訪問はベトナムとフランスが両国間の戦略的パートナーシップを強化する決意を示しています。フランス駐在ベトナムのディン・トアン・タン大使は次のように語りました。

(テープ)

「両国は政治、国防、安全保障、経済、貿易、投資協力、科学技術、イノベーションとハイテク協力、技術移転などの分野を中心に両国間の協力を強化するための方向性を定めます。そのほか、両国は航空宇宙、エネルギーへの移行、気候変動への対応、グリーン経済開発、エコロジー農業、循環型農業、グリーン水素製造技術、グリーンツーリズム、海洋経済、持続可能な漁業開発など、フランスの得意分野であり、ベトナムがニーズを有する分野における協力を推進します」

両国の指導者の政治的決意、人民各層の支持、あらゆる分野におけるパートナーの前向きな姿勢が、両国の協力関係の強化に新たなモチベーションを作り出すことでしょう。トー・ラム書記長・国家主席による今回のフランス公式訪問により、ベトナム・フランス関係があらゆる分野において深化することが期待されています。

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