(VOVWORLD) - 2025年はベトナムにとって特別な意義を持つ年になります。国家の新たな発展段階の幕開けとなるこの年、ベトナムは次世代に向けた躍進の時代へと歩みを進めます。2024年に達成した成果と制度改革の成功を土台に、さらなる発展を加速させる計画です。
グローバル化が進む中、ベトナムは重要な転換点を迎えています。2045年までに高所得国家入りを目指すため、経済成長のさらなるスピードアップが求められており、2025年はその基盤を固める重要な年となります。
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「社会経済の発展方針はすでに整っています。今は実行に移すべき時です。国全体の利益を見据え、革新的な発想で新たな道を切り開いていく必要があります」
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「今年の目標、特に任期中に達成すべき課題を改めて精査する必要があります。順調に進んでいる分野はさらなる向上を目指し、遅れている分野は具体策を講じて挽回を図らなければなりません。党、政府、国会、そして国民が一体となって取り組んでいる以上、後退は許されません。一つひとつの課題に着実に取り組んでいきましょう」
トー・ラム書記長とファム・ミン・チン首相は年頭の所信表明で、このように国家の改革と発展に向けた強い決意を示しました。『行動する政府』を掲げる現政権は、昼夜を問わない精力的な取り組みと、迅速かつ明確な政策決定により、国の発展を加速させています。この姿勢は政府全体に波及し、ベトナムの躍進に向けた原動力となっています。
政府は2025年のGDP成長率を8%に設定し、2026年以降の二桁成長を視野に入れた包括的な政策パッケージを打ち出しました。3つの戦略的重点分野と6つの主要課題、12の施策群からなる185の具体的な行動計画は、迅速かつ持続可能な経済発展を目指すものです。
マリアム・シャーマン所長 |
ベトナムの発展に向けた取り組みは、国際社会からも高い評価を得ています。世界銀行ベトナム事務所のマリアム・シャーマン所長は次のように見解を述べています。
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「ベトナムの経済発展は、不可能を可能にした好例といえます。今、ベトナムは重要な転換期を迎えています。高付加価値産業への移行を通じて世界的なサプライチェーンでの役割を強化し、質の高い雇用を創出することで、2045年までの高所得国入りという目標達成を目指すことができると思います」
(EuroCham)在ベトナム欧州商工会議所の調査でも、BCI企業景況感指数が過去2年で最高を記録したことがわかりました。EuroChamのドミニク・メイヒル会頭は次のように語りました。
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「ベトナムは欧州企業にとって魅力的な投資先となっています。安定した投資環境、高い技能を持つ労働力、そして開かれた対話を重視する政府の姿勢が、その理由として挙げられます。」
さらに在ベトナムEU欧州連合大使のジュリアン・ゲリエ氏は、ASEANをはじめ地域的組織におけるベトナムの役割がますます高まっていると評価し、次のように語りました。
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「ASEANの主要国として、ベトナムはEUのインド太平洋戦略における重要なパートナーとなっています。EUがこの地域での影響力を高めようとする中で、ベトナムとの協力関係はますます重要性を増しています」
1986年に始まったドイモイ刷新政策から40年の成果を積み重ね、ベトナムは今、新たな発展段階への第一歩を踏み出そうとしています。