8月10日のベトナム枯葉剤被害者の日、およびベトナム枯葉剤・ダイオキシン被害から63周年を記念して、今月19日から、中部クアンチ省で「枯葉剤・良心と正義」をテーマにした展示会が始まりました。これは、ベトナム枯葉剤被害者協会とクアンチ省人民委員会、化学科部隊の共催によるものです。

ベトナム枯葉剤被害者協会の常任副会長であるドー・ホン・ラム少将は、この展示会が全国民、兵士、国外在留ベトナム人、国際社会に対して、枯葉剤が大量に散布された8つの省のうちの1つであるクアンチ省での影響をはじめ、有毒化学物質やダイオキシンが環境と人間の健康に及ぼす影響をより深く理解してもらうことを目的としていると述べました。また、ベトナムにおける枯葉剤・ダイオキシン後遺症の克服に対する社会全体の努力と配慮、国際社会の共同貢献を示しているとしています。

ラム少将は次のように述べました。

（テープ）

「私たちのメッセージは、独立を勝ち取るための闘争における多くの世代の幹部や兵士の貢献と犠牲に敬意を表すとともに、枯葉剤が兵士やその家族に与えた影響を示しています。現在に至るまで、多くの困難が続いています。私たちはこの展示会を通じて、枯葉剤の苦しみを和らげ、被害者の正義のために力を合わせて行動するというメッセージを社会全体に伝えたいと考えています」

統計によりますと、現在、枯葉剤を浴びたベトナム人の数は480万人、枯葉剤の被害者数はおよそ300万人です。展示会を訪れたクアンチ省ドンハ市のチェランビエン高校2年生のグエン・チャン・ザ・ズさんは次のように語りました。

（テープ）

「枯葉剤被害者が苦しんだ痛ましい損失を私は理解しています。戦争は終わっても、痛みはまだ残っています。私たちは今も戦争の深刻な影響に苦しまなければなりません。私たちは、その影響の克服に貢献できるよう、全力を尽くす必要があると感じています」

「枯葉剤・良心と正義」展示会は、8月29日までクアンチ省博物館で開催されると同時に、ウェブサイト「trienlamdacam.vn」や、化学科部隊のウェブサイト、ベトナム枯葉剤被害者協会のウェブサイトでオンライン展示も行われています。