イラク復興話し合う国際会議 支援と協力呼びかけ

(NHK) 過激派組織IS=イスラミックステートの支配と激しい戦闘で、大きな被害を受けたイラクの復興について話し合う国際会議が隣国クウェートで始まり、イラク政府は、復興には日本円で9兆円を超える資金が必要だとして、国際社会に支援と協力を求めました。


イラク政府は、去年、過激派組織ISから北部の主要都市モスルなどを奪還し、12月に勝利を宣言しましたが、3年に及ぶISの支配と激しい戦闘で、住宅をはじめ道路や橋などインフラが大きな被害を受けました。

イラクの復興に向けて隣国クウェートで、12日から3日間の日程で国際会議が始まり、70余りの国や国際機関などの代表が参加しています。

会議に出席したイラクのジュマイリ計画相は、復興のためには882億ドル、日本円にしておよそ9兆6000億円が必要だとの試算を示し、支援と協力を呼びかけました。

イラク計画省によりますと、このうち4分の1にあたる2兆4000億円は早急に必要な金額だということで、いまも250万人にのぼる国内避難民が故郷に戻れるよう破壊された住宅の再建が急務になっています。

またイラク政府は、復興をすべて援助に頼ることはできないとして先月、空港の修復や石油関連など157のプロジェクトを発表し、各国の企業に投資を呼びかけています。

会議は14日まで開かれ、最終日には、日本をはじめ各国の代表が、支援策などを表明することになっています。


 


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