バイデン大統領とイスラエル首相 ガザ地区への継続的支援 確認
(VOVWORLD) -イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が続く中、ガザ地区には22日、2日連続で、支援物資を載せたトラックが入りました。
アメリカのバイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、ガザ地区への支援が継続的に行われることを確認したと発表し、人道状況の改善につなげる形で支援が続けられるかが焦点です。
OCHA=国連人道問題調整事務所のトップを務めるマーティン・グリフィス氏は22日、燃料や医薬品などの不足が深刻なパレスチナのガザ地区に、人道支援物資を載せたトラック14台が入ったとSNSで明らかにしました。
支援物資のトラックがガザ地区に入るのは21日に続き、2日連続となります。
こうした中、アメリカ・ホワイトハウスは22日、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相とガザ地区の情勢などをめぐって電話会談したと発表しました。
この中でバイデン大統領は、ガザ地区に支援物資が入ったことを歓迎するとともに、ネタニヤフ首相との間で、今後も継続的に支援が行われることを確認したとしています。
ただ、パレスチナ難民を支援するUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、22日の声明で「燃料は3日で尽きる。燃料がなければ水も供給できないし、病院も機能しない」と深刻な燃料不足に直面しているとしていて、人道状況の改善につなげる形で支援が続けられるかが焦点です。
一方、イスラエル軍は地上侵攻に向けた準備を進める中、ガザ地区で高い建物やトンネルなどハマスの拠点を狙った激しい空爆を続けています。
22日には、北部のジャバリア難民キャンプ周辺でも空爆が行われ、ロイター通信は現地の医療関係者の話として、死者が数人出ていると伝えました。
今月7日以降のイスラエルとハマスとの一連の衝突では、イスラエル側で少なくとも1400人が死亡し外国人を含む200人以上が人質にとられている一方、ガザ地区では4651人が死亡し双方の死者は6000人を超えています。(NHK)