ソンラ省イエンチャウ県におけるコミュニティ観光を経営する村の訪問
(VOVWORLD) -北部山岳地帯にあるソンラ省イエンチャウ県サップバット村のカー集落は、地元の少数民族タイ族のユニークな文化と美しい自然景観が保存されている場所です。
この村は、新しい農村建設とコミュニティ観光の発展のため投資されており、ソンラを訪れる観光客にとって魅力的な目的地となっています。
歌舞公演の練習 |
カー集落はイエンチャウ県イエンチャウ町から約10キロ離れた所にあります。この集落には90世帯が住んでおり、いずれもタイ族の人々です。この集落を訪れると観光客は昔のままの姿が残されているタイ族の村の平穏な雰囲気を実感できます。
カー集落には、タイ族の伝統的な高床式の家が数多く残っており、周囲にはマンゴーなど多くの果樹がおい茂り、日陰を作っています。村人たちは、民謡や民族楽器の演奏、織物や刺繍、日常生活用品を作る伝統職業を維持するほか、健康や豊作を祈るための伝統的儀式を保存しています。カー集落の村人の一人は次のように語りました。
(テープ)
「一年に一回供養の儀式を行います。村人の健康、豊作、家畜が病気にかからないように供養を行います」
カー集落が、コミュニティ観光を発展させるための潜在力を備えていることから、イエンチャウ県は、村への入り口となる門、駐車場、、村内を巡回する電気自動車システム、販売所、トイレなど、さまざまな施設の建設に投資しています。
カー集落の伝統的供養の儀式 |
現在、カー集落の多くの村人は、コミュニティ観光に関する知識の研修を受けています。カー集落は、ホームステイサービスや民族料理レストラン、織物や刺繍、竹細工などの手芸品を提供できる家庭を選定し、観光客を受け入れる準備を進めています。
また、この集落で民謡や民舞を演奏するため2つの民謡民舞班を結成しました。カー集落の住民の一人ビー・テイ・カインさんは次のように語りました。
(テープ)
「我が家は、観光経営に参加することを登録しました。観光客を迎えるために、新しい布団を買い揃えました。お客様がいらっしゃると、パパイヤの葉で調味する料理、茹でたけのこ、焼き鶏、焼き魚など、タイ族の伝統料理を振る舞います。」
イエンチャウ県人民委員会のル・バン・クォン委員長は「カー集落での新農村づくりとコミュニティ観光を運営するため、文化環境に関する意識を高めるための研修やトレーニングを実施していると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「現在、私たちは、カー集落の実際の状況と似たような条件を持つ観光地の運営の経験を学ぶため、地元の住民を派遣する計画です。そのほか、私たちは地元の住民を観光経営の方法を案内する場所へ連れて行きます」
イエンチャウ県は、モン族やシンクム族などの一部の少数民族の伝統文化を保存し、その価値を発揮する計画を策定しています。これにより、伝統文化を観光と結びつけ、地元の社会経済発展を促進するための突破口を開くことになるでしょう。