チャム族のカテ祭り

現場の音 

毎年、数十万人の観光客がニントゥアン省のポクロング・ガライ塔とビントゥアン省のポサインヌ塔を訪れます。ここを訪れると観光客は独特な古代建築を鑑賞できるだけでなく、カテ祭りや伝統芸能などチャム族の文化を体験できます。

これらの遺跡で、日本語と英語による解説もあり、観光客はチャム族の歴史と独特な文化をより深く理解することができます。ハノイからの観光客チャン・フー・ハイさんはニントゥアン省のポクロング・ガライ塔を訪れた際、次のような感想を述べました。

（テープ)

「チャム族の文化は面白いと思っています。チャム族と他の少数民族の文化はどのように異なるかを理解したいからです。チャム塔の建築は見事で、他のところとは異なっています」

ニントゥアン省とビントゥアン省を訪れる観光客は歴史遺跡を見学できるだけでなくチャム族の伝統工芸村を探検できます。ニントゥアン省にはバウチュク陶器村がありますが、ビントゥアン省にはビンドゥク陶器村があります。特に、チャム族の陶器づくり職業がユネスコ＝国連教育科学文化機関により緊急に保護すべき文化遺産として認定されました。

ニントゥアン省の国宝の一つ

ニントゥアン省とビントゥアン省はチャム族の文化遺産を効果的に活用しながらも、ユニークな文化観光ブランドを作るため、交通・観光のインフラ整備への投資を集中的に行っています。ニントゥアン省文化スポーツ観光局のグエン・バン・ホア局長は観光開発を目指し、同局は関連各機関と協力して、チャム族の風俗習慣、伝統の祭りなどを研究した上で、その文化遺産の維持、保存と復活を図っている」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「私たちは国家レベルの文化遺産の維持、保存とその価値の発揮に関する規定を実施しています。重要なことは文化遺産の発揮を観光開発に結び付けるためどうすればいいかということです。最近、ニントゥアン省文化スポーツ観光局はニントゥアン省人民委員会に対し、ポクロング・ガライ塔などの文化遺産の改修に投資を行うよう提案しました」

ビントゥアン省文化スポーツ観光局のブイ・テー・ニャン局長は次のように語りました。

（テープ）

「私たちはビントゥアン省人民委員会に対し、ビントゥアン省が所有している国宝を防衛するための計画を提出しました。中には重要なイベントや祭典で、この国宝を展示する構想を出しました。外国人観光客がよく訪れる場所などで展示できるバージョンも制作しました」

チャム族の文化はベトナム文化遺産に重要な貢献を果たしています。チャム族の文化遺産を効果的に活用することは南中部にある各地方の観光商品の多様化に役立つと言えることでしょう。