豊かな村の構築に励む少数民族リュック族の人々

(VOVWORLD) -元々「森の民」の部族であったリュック族の人々は、経済を発展させ、徐々に豊かな村の構築に励む方法を身につけるようになっています。
豊かな村の構築に励む少数民族リュック族の人々 - ảnh 1

中部クアンビン省フォンニャ・ケバンの森林の中で発見されてからほぼ65年が経ち、少数民族リュック族の人々は社会経済開発過程において新たな奇跡を達成してきました。元々「森の民」の部族であったリュック族の人々の人々は、経済を発展させ、徐々に豊かな村の構築に励む方法を身につけるようになっています。

1959年、34人のリュック族の人々はクアンビン省国境警備隊によって偶然発見されました。当時、彼らは石の洞窟の中で生活し、木の皮でできた衣服を着用しており、他の民族の存在を知らず、外界と接触しませんでした。

あれから65年が経った現在、リュック族の人口は580人に上り、クアンビン省ミンホア県トゥオンホア村のモオオオ集落、イェンホップ集落、およびオン集落で暮らしています。そびえ立つ石灰岩の山々の麓と水田の隣に、リュック族の人々の真っ赤な瓦葺屋根の家が点在しています。居住地では、コンクリート道路が整備されています。

豊かな村の構築に励む少数民族リュック族の人々 - ảnh 2

トゥオンホア村モオオオ集落のカオ・スアン・ロン村長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「以前、リュック族の人々の生活は大変でした。今では、生活はそれほど困難ではなくなりました。昔は、中学12年生まで勉強する子はほとんどいませんでしたが、今は、大学に進学する人もでています。リュック族の人々の生活は、日を追って改善されつつあります」

リュック族の人々がこうした結果を上げられるためには、地元の行政当局や、クアンビン省国境警備隊の努力、そして何よりも文明世界に足を踏み入れようというリュック族の人々の決意によるものです。識字教室が開かれたことにより、現在までにリュック族の子どもたちのほとんどが初等教育を身につけました。

豊かな村の構築に励む少数民族リュック族の人々 - ảnh 3ハンさん

2023年、初めて大学に入学したリュック族の人がいました。それはモオオオ集落に住む女子のカオ・ティ・レ・ハンさん、19歳です。ハンさんは現在、クアンビン大学に在学しています。

ハンさんは次のように語っています。

(テープ)

「大学に入学するのが私の夢ですが、まだまだ困難なことがたくさんあります。しかし、国の支援を受けて、勉強に励みます。卒業後、自分の家族と社会の役に立つ仕事を身につけたいと思います」

国境警備隊、公安、地元の幹部がリュック族の人々に鍬の持ち方や田植えの仕方を教えてくれたおかげで、今では彼らの水田は年に2回収穫できます。現在、リュック族の人々は、稲作のみならず、資金を借りて植林したり、畜産をしています。これにより、多くの家庭はバイクやテレビを購入し、生活を改善し、子供たちも学校に通えるようになっています。

クアンビン省国境警備庁のホアン・コン・フン中佐は次のように明らかにしました。

(テープ)

「各級行政当局とカセン県国境警備隊は、リュック族の人々に家の建設、生計費などを支援しました。人々が住宅を建設し、当初の生計を維持できるよう支援してきました。特に近年、リュック族の人々の生活や居住地の様子は大きく変化しました。村民たちの認識が日々高まり、生活が安定しつつあります」

モオオオ集落に住むのカオ・チュン・チュクさんは、「今日のような豊かな生活を送れるようになったのは党、国家、行政当局が長年にわたり私たちの生活改善に配慮してくれたことによるものだ」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「今は電気網や、きれいな道路、学校、診療所が整備されています。私たちの村民はとても嬉しいです。皆は、団結し合い、仲良く暮らしています」

クアンビン省ミンホア県にあるリュック族の人々の居住地は、2025年、新年を迎える雰囲気が高まっています。リュック族の若い世代は、勉強と豊かな生活のために取り組んでいます。リュック族の人々の洞窟での生活から豊かな村の構築までのおよそ 65 年にわたる道のりを経て現実となりました。

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