(VOVWORLD) - 思いやりと愛情は、家庭内だけでなくコミュニティにおいても、示されるベトナム人の美意識です。
今年、自然災害と洪水の被害を受けた地域の住民は、何百万人もの人々から寄せられた分かち合いの気持ちと温かい思いやりの中で、旧正月テトを迎えます。何よりも、自分たちは平安で幸せな新しい生活を築き、自然災害に負けないと信じています。
旧正月を数日後に控え、北部山間部ディエンビエン省ムオンポン村リン集落のフオイケ再定住地では、人々が新しく建てられた頑丈な家の中に集まり、旧正月を迎える高揚した雰囲気に包まれています。お餅「バインゼイ」をつく音が響き渡り、笑い声が飛び交う中、年配の方々の輝いている瞳や子どもたちのバラ色に染まった頬が一同、幸せと満足感を表わしています。
(写真:Vũ Lợi/VOV-Tây Bắc) |
洪水発生後に再定住した山間部の少数民族の村々に春が訪れています。昨年7月の大規模な鉄砲水で甚大な被害を受けたムオンポン村の多くの集落が、現在、新しい生活の息吹に満ちた場所に生まれ変わっています。再定住地に建てられた35軒の新しい家は、単なる雨風を避ける場所だけでなく、平和で豊かな新年への希望を共有する空間となっています。住民の話です。
(テープ)
「党と国家の温かい配慮に、誰もが感謝し、とても感動しています。村を美しくするため、家の前に花を植えようと思っています」
「今年、私と母は初めて新しい家でテトを迎えます。長年の夢がついに叶いました。政府に本当に感謝しています」
「嵐の後、たくさんの支援を受けました。新年を迎えるにあたり、私たちはとても嬉しく、早く生活を安定させようとの意欲が湧いてきます。そして、自信を持って新しい春を迎えたいと思います」
一方、北部山間部ラオカイ省バオイエン県フックカイン村ヌー集落の再定住地では、旧暦の12月29日、朝早くからテトの準備で賑わっています。
(写真:Vũ Lợi/VOV-Tây Bắc) |
1か月前、ソンさんの家族はヌー集落で新しい家を引き渡されました。この家は、3か月前の歴史的な洪水で完全に流された旧居からそれほど遠くない再定住地に建てられたものです。ソンさんは次のように述べました。
(テープ)
「こんなに素晴らしい家を持てるとは夢にも思いませんでした。この間、妻と一緒に大忙しでした。近所の人や友達を呼んで、楽しい食事会をしました」
大きな災害を乗り越えた人々は、生活を安定させるための努力を続けています。ここの人々は新春を迎え、未来への希望に膨らんでいます。これらの再定住地は、再生の象徴であるだけでなく、思いやりと強い意志の力を示す生きた証でもあり、人々が共に「模範的な村」や「幸せな村」を築き上げる場となっています。