グローバルな課題の中心地として注目を集めているベトナム

(VOVWORLD) -有利でオープンな対外局面は祖国防衛建設事業に堅固な基盤を生み出しています。これらの成果は、ベトナムが2025年にも引き続きグローバルな課題の中心となるための動機付けとなっています。

対外関係に関するビジョンと思考、および外交活動に関する戦略的方針、特に2024年中にベトナムが重要なパートナー、および従来からの国々との関係を格上げしたことは、ベトナムの対外局面を根本的に変化させてきました。有利でオープンな対外局面は祖国防衛建設事業に堅固な基盤を生み出しています。これらの成果は、ベトナムが2025年にも引き続きグローバルな課題の中心となるための動機付けとなっています。

およそ5年間にわたる交渉の結果、国連サイバー犯罪条約は、2025年にハノイ市で署名開始式を行うと規定されているため、同条約は通称「ハノイ条約」と呼ばれることになります。国連が2025年にこの条約を署名する場所としてハノイを選んだことは、ベトナムの多国間外交史上にとって新たな節目です。というのは、国際社会が非常に関心を寄せる分野における多国間条約がベトナムで締結されることは今回が初めてからです。   

ベトナムが条約の署名式の開催を主体的に提案したことは、法の支配に対するベトナムの終始一貫した立場、およびグローバルな課題の解決のための国連の諸活動に主体的に参加するとともに、積極的に貢献するというベトナムの方針を示すことになります。これは、ベトナム外交が時代の流れに乗り、これまでの成果を引き継いだものでもあります。これはベトナム外交の際立った要素の一つとなっています。

グエン・ミン・ブ外務次官は次のように明らかにしました。

(テープ)   

「ベトナムは時代の流れに位置づけています。これは、ベトナム共産党の最重要な教訓の一つから生まれたものです。それは、民族の力と時代の力を組み合わせた結果です。ベトナムは、国際関係の動向を正確に識別できるようになりました。この場合、国際的な流れは、平和・協力・発展動向、国際法と国連憲章を重視するといった前向きな国際動向にあると認識しています。その目的は、国の発展事業に貢献することです」

さらにベトナムは、2025年中に、ASEAN未来フォーラム、第4回グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ・サミット、UNCTAD=国連貿易開発会議を主催するほか、引き続き国際組織や多国間フォーラムの任務を担います。

グローバルな課題の中心地として注目を集めているベトナム - ảnh 1第79回国連総会の未来サミット開会式で発言に立ったトー・ラム党書記長(TTXVN撮影)

トー・ラム党書記長は昨年2024年9月にアメリカ・ニューヨークの国連本部で開催された第79回国連総会ハイレベルウィークの未来サミット開会式でも次のような演説を行いました。

(テープ)

「今日のように急速に変化する世界における、それぞれの国が重要な役割を担っています。ベトナムは、自国のみならず、世界各国の平和、安定、繁栄、持続可能な未来を目指して、全力を尽くして取り組んでいます。それは、国際共同体に対するベトナムのビジョン、目標、および強いコミットメントです」

国際共同体に対するベトナムの2025年のビジョン、目標、および強いコミットメントについて、ブイ・タイン・ソン副首相兼外相は次のように分析しています。

(テープ)    

「ベトナムは新たな勢いと力に恵まれ、多国間体制の構築と形成、各国のイニシアティブに参加するだけでなく、戦略的に重要な課題とメカニズムにおいて、中核的な役割を果たし、主導的な役割も担っています。2025年の多国間外交は、ベトナムが主催するイベントの準備に焦点を当てます。同時に、ベトナムは、2026年~2028年任期の国連人権理事会理事国に再度立候補します。また、ベトナムは気候変動、温室効果ガス排出量削減などの世界的な課題への対応において、より積極的かつ責任を持って貢献しており、国連平和維持活動に積極的に参加する方針です」

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