ケップ村、伝統的な錦織り業の保存、コミュニティツーリズムの開発に励む

(VOVWORLD) -地元の少数民族ジャライ族の女性たちは、錦織りの体験と組み合わせた観光業を営むことで、伝統文化を維持しながら経済発展を遂げています。
ケップ村、伝統的な錦織り業の保存、コミュニティツーリズムの開発に励む - ảnh 1コーヒー畑
中部高原地帯テイグエン地方ザライ省チュパ県イアモノン村のケップ村にある錦織りクラブは2019年に設立されて以来、コミュニティツーリズムの発展に積極的に貢献してきました。地元の少数民族ジャライ族の女性たちは、錦織りの体験と組み合わせた観光業を営むことで、伝統文化を維持しながら経済発展を遂げています。
ジャライ族の錦織りは伝統的な職業であり、何世代にもわたって受け継がれてきました。ジャライ族の女性は織物ができなければならないと考えられています。
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ロチャム・スエットさんは次のように述べています。

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「成長したジャライ族の娘は、結婚の結納品として錦織製品を作るために錦織を習わなければなりません。花婿の家に着くと、花嫁は義理の両親に服や布などを結納品として贈ります。もし娘が織物を知らないと、不器用だとみなされます。織られた製品は、かけ布団、スカーフ、シャツ、スカート、バッグなどが一般的です」
ジャライ族の錦織物は、手作業で行われ、赤、黒、白の3色が混ざっているのが一般的です。
シウ・トイさんは次のように述べています。
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「錦織りは手作業で実施されます。模様は主に、鳥、魚、草、木、花、葉などの形をしています。自分たちの民族の文化的アイデンティティを守っています。一着の服を織るのに通常1週間かかります」
現在、いくつかの会社が、国内の小売チェーンでの販売と輸出のために、地元の伝統的な錦織製品の購入と供給に関する協力契約を締結しています。これにより、伝統的な織物業の保存と発展に機会をもたらします。
ロチャム・A・ゴさんは次のように述べています。
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「私たちは、スカーフ、ズボン、シャツ、バッグなどを作って、観光客に販売します。観光客はここに来るとたくさん買っていきます。彼らはジャライ族の人々が織物をしているのを見るのがとても好きです」
ケップ村を訪れる観光客は、「ニャー・ロン」という高床式の茅葺き屋根の家、コンチュア滝、水田の見学、魚獲りなどを楽しむことができます。夜には、観光客は料理を味わったり、「スアン」という踊り、ゴング演奏を鑑賞したりすることもできます。
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ケップ村コミュニティツーリズム管理委員会のウイエン・ニエ副委員長は次のように述べています。

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「私たちは体験ツアーを企画し、多くの活動を含む体験パッケージを提供しています。村民の日常生活を、観光客も同じように体験できます。たとえば、昔ながらの米つきの様子を再現して、観光客に米つき、米の選別、籾殻取り、炊飯を体験してもらいます。米つきコンテストを開催し、最も早く米をついた人に賞品を贈ります。そのほか、籠やざるの編み方、錦織り、ゴング演奏の体験などを案内します。または、季節に応じた体験も提供しており、たとえばコーヒーの収穫期にはコーヒー豆の収穫を体験してもらいます」
多くの観光客が、村のコミュニティツーリズムを体験しました。インド人の観光客であるプラナブ・セスさんは、次のように述べています。
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「ザライ写真協会の活動を通じて、この地の素朴で飾り気のない美しさを知り、村人の日常生活の瞬間を体験し、写真に撮るためにここに来ました。ここの人々の美しさ、親切さ、もてなしの心を感じました。帰国したら、ベトナムの文化と人々を広めたいと思います」
長い間忘れ去られかけていたケップ村の錦織りは、今や息を吹き返し、着実に発展しています。伝統的な織物業とコミュニティツーリズムの発展以来、ケップ村の様相は変わり、地元住民の生活は日増しに改善されつつあります。

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