(VOVWORLD) - タイグエン茶は、ベトナムおよび世界の農産物マップにおいて、その地位を確立しつつあり、ダイトゥ県とフールオン県のOCOP茶は、日本、韓国、EUといった厳しい市場にも進出しています。
ベトナム北部山岳地帯に位置するタイグエン省は、広大な茶畑で知られています。同省が推進するOCOP=一村一品に認定された茶製品は、新たな持続可能かつ潜在力に満ちた発展の方向性を示しています。
タイグエン省はベトナム随一の銘茶の産地として知られる地方の一つ(写真:Hải Nam/VOV) |
タイグエン省西部に位置するダイトゥ県とフールオン県は、茶の生育に理想的な気候と土壌条件を備える地方となっています。手摘みされ、手作業で焙煎、伝統的な香りを施された茶葉は、極上の品質、穏やかな渋み、そして奥深い甘みというまさに「タイグエン茶」ならではの特徴を持っています。
これらの地方では、多くの協同組合や農家が先進技術の導入、OCOP基準に沿った生産工程の標準化を行うとともに、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準からISO国際規格に至るまでの手法を応用しています。これまでに、タンクオン茶、ケコック茶、ハオダット茶、ラバン茶といった製品は、国家レベルで4つ星、5つ星の認証を取得しています。
現在、フールオン県の15の村と町のうち10の村と町がOCOP製品を有しています。これにより、OCOP製品の総数は28に上っています。トゥックチャン村もOCOP茶製品を有する行政単位の一つです。
タイグエン省フールオン県トゥックチャン村の住民と安全なお茶の生産について意見交換(写真:Thanh Thuỷ/thainguyen.gov.vn)
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トゥックチャン村人民委員会のファン・バン・トゥン副委員長は次のように述べています。
(テープ)
「地元の茶製品は非常に多様で、3つ星、4つ星のOCOP製品が5つあります。年間生産量はおよそ1300トンに上っています」
ダイトゥ県とフールオン県にある緑豊かな茶畑では、農民たちは、毎朝、朝露の中で丁寧に新芽を摘み取っています。
茶葉は、従来からの手作業と最新技術を組み合わせた方法で加工されるので、自然な風味と栄養価が保たれます。
フールオン県ケコック茶生産協同組合のファム・バァン・チョンさんは、VietGAP基準を満たす茶の収穫について次のように明らかにしました。
(テープ)
「VietGAPの基準を満たすためには、『一芯二葉』であることが必須です。つまり、朝7時から10時の間に、お茶の葉の先端にある芯芽と、その下の2枚の葉を摘むことです。この時間帯に茶葉を摘むことで、品質が高く香りの良い茶葉が得られるからです」
ケコック茶生産協同組合は、国内で広く流通している4つ星・3つ星OCOP製品を有し、日本やヨーロッパ市場への輸出も始めている(写真:langngheviet.com.vn) |
タイグエン茶がOCOP認証を得ることは、その品質の高さを示すだけでなく、伝統的な茶のブランドを守り発展させるための農家や企業の粘り強い努力が認められた証でもあります。ダイトゥ県人民委員会のグエン・ナム・ティエン委員長は次のように述べています。
(テープ)
「ダイトゥ県は、美しい景観、清らかな気候に恵まれており、香り高いことで有名な茶の産地であり、この土地と人々の独自の個性を形成する一助となっています。現地の行政当局の指導部は、OCOP茶製品を紹介するために、様々なイベントを開催してきました」
タイグエン茶の愛飲家であるチャン・タイン・トゥンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ここの茶生産協同組合の組合長から、茶の収穫期や茶製品について紹介を受けました。タイグエン省の茶製品が非常に特別であることを実感するようになりました。多くの一般的な茶の種類がありながら、他では味わえない独特の風味があります」
その卓越した品質、独自性、そして特徴的な価値により、タイグエン省のOCOP認証茶は消費者の第一の選択肢となるにふさわしく、特別な機会に友人や親族への意味深い贈り物としても最適です。タイグエン茶は、ベトナムおよび世界の農産物マップにおいて、その地位を確立しつつあり、ダイトゥ県とフールオン県のOCOP茶は、日本、韓国、EUといった厳しい市場にも進出しています。