(VOVWORLD) - 2025年、草の根外交は、党と国家の外交を支援する役割を引き続き発揮し、世界各国の民間組織との協力を強化していきます。これにより、国家の利益を守り、平和と持続可能な発展のための世界の草の根運動に貢献すると同時に、国の経済発展に外部からのリソースを動員することが狙いです。
会議の様子 写真撮影:Phuong Hoa
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地域と世界情勢が急速に変化する中、2025年の草の根外交の重点として、国の発展のために平和で安定した環境を維持し、国際の場における国の地位を向上させることで先駆的な役割を継続的に発揮することが明確にされています。また、国外在留ベトナム人の団結を促進し、新しい段階における国の社会経済発展目標に貢献するため、国外在留ベトナム人の知識を活用するとしています。
草の根外交における創造性と効率性の発揮
地域と世界情勢が急速に変化し、多くの国の外交政策の調整、社会運動や民間組織に影響をもたらしています。また、第4次産業革命は、世界の草の根運動や組織の結集に大きな影響を与えています。こうした中、ベトナムのパートナーや友人ネットワークも大きく変化していることから、草の根外交の刷新は今後の重要な課題となっています。
1月6日にハノイで開催された2024年の草の根外交の総括および2025年の活動方向性に関する会議で、党中央対外委員会のレ・ホアイ・チュン委員長は、草の根外交組織が「主体的、柔軟、創造的、効果的」という方針を掲げ、それぞれのパートナーや分野に適した対外活動の重点を明確にする必要があると強調しました。さらに、活動内容と実施方法をさらに革新し、それぞれの対外活動を深化させなければならないとしています。
(テープ)
「草の根外交の役割に対する認識を高める必要があります。草の根外交は、ベトナムと各国との関係における社会的基盤を形成する中核的役割を果たしています。今後、認識の転換を継続し、草の根パートナーシップの発展戦略を構築するとともに、多国間外交をレベルアップし、国外在留ベトナム人の活動を適切に推進する必要があります」
対外報道は、効果的な草の根外交のチャンネルであり、ベトナムの平和、発展に関するスタンス、ならびに開発目標、方向性、政策を国際社会に発信することで重要な役割を果たしています。2024年12月に開催された第10回全国対外報道賞の授賞式で、党中央宣伝教育委員会のグエン・チョン・ギア委員長は次のように語りました。
(テープ)
「報道作品を通じて、世界各国はベトナムの経済、文化、教育、医療分野における成果だけでなく、ベトナム国民の飛躍への熱望も見極めるでしょう。これらは、ベトナム国家と国民について包括的で多面的、色鮮やかで輝かしい全体像を描き出します。それは輝くベトナムなのです」
2025年、草の根外交は国の変革に貢献
2025年は、ベトナムにとって多くの重要な行事を開催する年となります。具体的に、ベトナム共産党創立95周年、南部完全解放・国家統一50周年、ホー・チ・ミン主席生誕135周年、独立80周年記念式典や、第14回共産党全国代表大会などが行われます。これらは国民の飛躍の時代を象徴する重要な節目となります。ベトナムと各国の各レベルの訪問団の往来やベトナムの高級指導者の外遊、多国間協力メカニズムやグローバルフォーラムへのベトナムの参加など、多くの外交活動が予定されています。
新しい状況において、草の根外交はベトナムの飛躍のために外部からのあらゆるリソース、特に、500万人以上の国外在留ベトナム人のデジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、人工知能などの新たな分野における大きなリソースを最大限に活用することを目指さなければなりません。
南部地域の社会科学研究所副所長で、ホーチミン市の友好諸組織連合会のヴー・トゥアン・フン准教授は次のように語りました。
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「デジタルトランスフォーメーション、デジタル化、グローバル化が進んでいる中で、国外在留ベトナム人の役割の発揮は非常に重要です。ですから、我々は新しい解決策を講じなければなりません。私の考えでは、それは体制やメカニズムなどに関する解決策であり、変化している環境に適した新しい方法で草の根外交活動やイベントを促進する必要があります」
歴史において、草の根外交は民族解放、国家建設発展事業に大きく貢献し、ベトナムを愛し、支持する友人やパートナーネットワークの形成にも寄与してきました。新たな段階において、草の根外交は民族の「ソフトパワー」をさらに発揮し、飛躍する国家のイメージを広めるとともに、国家発展のための資源動員に取り組み、ベトナムと世界を結びつけ、他の民族との友好関係を育み、国の地位と影響力の向上、地域と世界の課題解決に貢献するという方針が固められました。