13年間の書記長職、2年以上の国家主席職、5年以上の国会議長職を務め、党中央委員会や政府と協力しながら、党、国民、軍を指導し、国の建設と発展に多大な貢献をしました。同時に、深い理論的洞察を持つ共産主義思想家としても知られています。

グエン・フー・チョン書記長

1967年12月の入党以来、チョン氏は党の発展に生涯を捧げてきました。「タプチコンサン（共産誌）」での29年間の勤務を含め、常に理論研究に携わり、党と国家の戦略的ビジョンの形成に尽力しました。

書記長として、チョン氏はマルクス・レーニン主義とホーチミン思想の堅持と創造的発展、民族独立と社会主義の目標の追求、党の刷新路線の継続、国家と民族の利益の最大化を強く主張しました。これらを党の基本原則とし、国家と民族の存続に不可欠なものと位置付けています。

グエン・チョン・フック准教授

ホーチミン国家政治学院党史研究所の元所長、グエン・チョン・フック准教授は、チョン書記長を権威ある指導者であり、同時に献身的な理論家・科学者であると評しています。特に、マルクス・レーニン主義とホーチミン思想への忠誠、そして民族独立と社会主義を結びつけたベトナム革命の道を明確に示したと指摘しています。フック氏は次のように語りました。

（テープ）

「グエン・フー・チョン書記長は、強い指導力を持つリーダーであると同時に、学術研究に情熱を注ぐ理論家・学者としての一面も持ち合わせています。第11回党大会で書記長に選出されて以降、チョン氏は一貫してマルクス・レーニン主義とホー・チ・ミン思想への忠誠を示し、これらの理念を堅持してきました。特に注目すべきは、1930年に党とホーチミン主席が選択した路線、すなわち民族独立と社会主義を融合させたベトナム革命の発展の道筋を、チョン氏が明確に示し続けてきたことです」

チョン氏は書記長として、党内の団結と意思統一の構築に尽力しました。全民族の大団結を戦略的な路線とし、国家の力の源泉であり、輝かしい勝利をもたらす原動力だと考えていました。

「タプチコンサン（共産誌）」の元副編集長、ニ・レー氏は次のように語りました。

（テープ）

「注目すべきは、グエン・フー・チョン氏が党と国民からの厚い信頼を得て、3つの重要な役職を歴任したことです。3期にわたる書記長、国家主席、そして国会議長です。さらに、チョン氏が単なる政治家にとどまらず、ベトナムのドイモイ刷新時代における重要な理論家としての役割も果たしたことです。グエン・バン・リン書記長の時代から始まり、約40年にわたる刷新政策の中で、チョン氏は独自の理論体系を構築してきました」

グエン・フー・チョン書記長の理論は、ベトナムの現代化と発展を導く刷新理論の中核をなすものとして評価されています。チョン氏の理論は、ベトナムの伝統的価値観と現代の発展要求を融合させ、国の進路を定める上で重要な役割を果たしてきたのです。

晩年に至るまで、グエン・フー・チョン書記長は党と国家の革命事業に全身全霊を捧げ、ベトナムの潜在力、国際的地位、威信の向上に尽力し続けました。