ベトナムとフランコフォニーとの協力強化

25日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席率いるベトナム代表団は今月26日と27日の両日、マダガスカルの首都アンタナナリボで開かれる第16回フランコフォニー・サミットに出席します。ベトナム代表団がこのサミットに出席するのはベトナムとフランコフォニー国際機関との関係強化に寄与するとされています。


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(写真:dangcongsan.vn)

1986年、当時のフランスのフランソワ・ミッテラン大統領の構想により、フランスの首都パリで、第1回フランコフォニー・サミットが開催され、フランス語を使用している世界40ヶ国の首脳が参加しました。それ以来、このサミットは15回にわたり開かれてきました。

多様なコミュニティ

現在、フランコフォニー国際機関のメンバーとオブザーバーは80の国と地域で、その人口は8億9千万で、その内、2億2千万人がフランス語を使用できます。文化と言語の多様性を保護するのはフランコフォニー国際機関の終始一貫した目標です。国際場裏で言語多様化を促進する活動の一環として、フランコフォニー国際機関は2005年に、ユネスコで文化多様性条約を採択できるように働きかけました。その他、フランコフォニーは世界の平和と安全保障を促進するため取り組むと共に、紛争の長期的解決策を探るため配慮してきました。

近年、フランコフォニーは経済協力、女性と青年を始め、加盟諸国の雇用創出に力を入れています。2014年11月、フランコフォニー・サミットの文書はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海の情勢に懸念を初めて表明しました。その中で、フランコフォニーは関係各国に対し、自制し、1982年の国連海洋法条約を始め、国際法を通じて、紛争を平和的に解決することを呼びかけました。

フランコフォニーにおける積極的なメンバーであるベトナム

ベトナムとフランコフォニーとの関係は日増しに改善されています。フランコフォニー加盟諸国は民族独立を勝ち取るため20世紀に行なわれたベトナム闘争を支持してきました。この30年、フランコフォニーは資金や技術面において、ベトナムを積極的に支援してきました。これと同時に、フランコフォニーは外交政策を展開し、ベトナムとアフリカ諸国を含め、伝統的関係を持つメンバー国との2国間関係を強化するための場となりました。ベトナムとフランコフォニーの指導者との相互訪問が頻繁に行なわれました。

1997年のフランコフォニー・サミットの主催で成功したベトナムはフランコフォニーの政治、文化、言語、教育養成などの分野における協力の強化に重要な貢献を果たしてきました。フランコフォニーの全ての優先分野に活躍してきたベトナムはこの機関の協力計画の作成に発言力があるメンバーとして見なされています。ベトナムはこれまでフランコフォニー常設評議会議長

 CPF=フランコフォニー常任理事会やCMF=フランコフォニー閣僚会議の議長国、1997年・1998年の任期におけるフランコフォニーサミットの議長国として選ばれました。

フランコフォニー国際機関とメンバー国はベトナムで多くのプロジェクトを実施しており、その中には、義務教育と大学でフランス語の教育を支援するプロジェクトや科学技術、経済、薬品などの分野における科学研究プロジェクトがあります。AUF=フランコフォニー大学機構はフランコフォニーとデジタル技術空間をベトナムの3つの大都市で開設しました。その他、フランコフォニー国際機関は法律、エネルギー、環境、貧困解消などの分野における小規模な支援プロジェクトを実施してきました。

このように、クアン国家主席の今回のフランコフォニーサミットへの出席は重要な政治的出来事であり、ベトナムとフランコフォニー国際機関との協力強化に寄与することでしょう。

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