世界の平和・協力・持続可能な開発のための世界規模での団結
(VOVWORLD) - 今総会の開催は世界の平和運動、ならびに「世界平和評議会」の活動におけるベトナムの役割と責任を示すものであるとされています。
22日、ハノイで、世界平和の実現と擁護を目的とする国際組織「世界平和評議会」の第22回総会が開幕しました。今総会には約200人の代表が参加し、半数が世界平和評議会の会員である各国の49の組織の代表です。今総会の開催は世界の平和運動、ならびに「世界平和評議会」の活動におけるベトナムの役割と責任を示すものであるとされています。
70年以上にわたり世界平和評議会とともに歩んできたベトナム
ベトナム平和委員会のウオン・チュ・リュ委員長 |
世界平和評議会は1949年に設立され、理事局本部はギリシャの首都アテネに置かれています。共産党や左派政党に属する100か国以上の135の組織が同評議会の会員となっています。ベトナムは同評議会を設立した国の一つで、この73年、同評議会とともに歩み、世界の平和・協力・持続可能な開発のために尽力しています。一方、同評議会はベトナムのかつての民族解放事業と現在の祖国防衛建設事業を大いに支援してきました。特に、この2年、世界的な経済の低迷の中においても、ベトナムは社会経済開発において前向きな成果を収めています。これは、ベトナムが世界平和評議会の第22回総会の開催国として選ばれた理由の一つです。ベトナム平和委員会のウオン・チュ・リュ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「世界平和評議会に対するベトナムの貢献は同評議会の会員と世界の友人に認められています。また、ベトナムは平和と安定の国で、ダイナミックに発展しています。そして、ベトナム国民は平和を愛し、親切でおもてなしの精神を誇っています」
世界平和と世界規模の団結の価値に関するメッセージを伝えるベトナム
世界平和評議会が設立されて以来、ベトナムは常に、責任あるメンバーとして評議会の活動に積極的に参加しています。その中で、核兵器禁止を求める1950年のストックホルム・アピールへの賛同や、同評議会の核兵器反対フォーラムに積極的に参加したりしてきました。また、2017年、世界平和評議会の理事会会議がハノイで行われました。そして、同評議会は、世界の平和活動家を顕彰するために、「ホーチミン賞」を創設しました。これまで、パレスチナやナミビア、南アフリカの平和運動の指導者がこの賞を授与さています。これは同評議会に対するベトナムの威信と役割を示しています。
世界平和評議会の第22回総会の開催はベトナムにとって大きな責任と栄光であり、国を守る伝統とドイモイ刷新事業の成果を国際社会に紹介するチャンスでもあります。ベトナム平和委員会のウオン・チュ・リュ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「今総会を通じて、ベトナムは世界の友人にベトナムの姿を伝えたいと思います。その中で、独立・自主・平和・友好を目指すベトナムの外交路線や、世界の平和運動、ならびに世界平和評議会へのベトナムの貢献を紹介します。これは、平和の役割と価値に対する若者をはじめとする全国民の認識を高める機会でもあります。また、世界規模での団結と世界の友人の支持はベトナム革命の勝利につながる重要な要素でもあるということをベトナムの人々に理解してもらいたいと思います」
平和の維持とは、戦争がないだけでなく、環境保護や人権擁護、持続可能な開発などを含めた世界の実現を意味します。こうした認識を持つベトナムは「平和・協力・持続可能な開発のための国際団結」という今総会のテーマに沿って世界の平和運動にさらに貢献することでしょう。