(VOVWORLD) - 韓国検察は26日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による非常戒厳の宣言をめぐり、「内乱の首謀者」として尹氏を正式に起訴しました。
韓国では、昨年12月に尹大統領が非常戒厳を宣言したことをきっかけに政治的混乱が広がりました。非常戒厳は国会で否決され、わずか6時間で解除されましたが、その後、尹氏は弾劾され、今月、現職大統領として初めて逮捕されました。
検察は声明で、「捜査中に得られた証拠を総合的に検討した結果、被告を起訴するのが適切と判断した」と述べました。一方で、尹氏の弁護団は内乱容疑を否定し、「法廷で真実が明らかになると確信している」として、起訴内容を争う姿勢を示しました。
尹氏は逮捕以来、ソウルの拘置所に収監されています。正式な起訴に伴い、裁判が6か月以内に行われるまで引き続き拘束される見通しです。
もし憲法裁判所で不利な判断が示されれば、尹氏は罷免され、大統領選挙が60日以内に実施されることになります。今回の起訴により、韓国国内外での政治的注目がさらに高まっています。(AFP通信)