福岡市や周辺の自治体で構成される福岡地区水道企業団は、福岡市東区に「浸透圧発電」の発電所を建設し、5日から本格的に稼働させました。

「浸透圧発電」は、塩分濃度の異なる水が特殊な膜「浸透膜」を隔てて接する際、濃度の低い方から高い方へ水が移動する現象を利用してタービンを回し、発電します。

福岡市は渇水対策として海水を淡水化する施設を運用しており、その過程で発生する、海水より塩分濃度が高い水を活用することで、発電効率を実用化レベルまで高めたということです。

建設費はおよそ7億円で、年間88万キロワットアワー、一般家庭約290戸分に相当する電力を発電する計画です。実用化レベルでの導入は、デンマークに次いで世界で2例目となります。

福岡地区水道企業団海水淡水化センターの廣川憲二所長は、「太陽光発電と違い、24時間発電が可能で安定した電源になり得る。通常の海水を使って日本全国で発電できるようになれば、温暖化対策に大きく寄与できる非常に意義深いものだと考えている」と話しています。(NHK)