2025年8月27日、夕日がイスラエル国境側から見たガザ北部に沈む(写真:REUTERS/Amir Cohen)

声明では「ガザでの飢饉は直ちに止められねばならない」と訴え、ガザとの境界を封鎖しているイスラエルに対し、支援物資の輸送を無条件かつ即時に解除するよう求めました。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を即時に恒久的に停止することや、人質全員の解放、ガザ全域への支援拡大も要求しました。

共同声明は「時間は極めて重要だ。人道的な緊急事態は遅滞なく対処され、イスラエルは方針を転換すべきだ」と強調しました。

国連機関や支援団体などで構成される専門家組織は22日、ガザ市とその周辺地域で「飢饉が発生している」との判断を示す報告書を公表し、状況はさらに悪化する恐れがあると警告しています。国際的な食料安全保障レベルを示すIPC=総合的食料安全保障レベル分類の報告によりますと、ガザ地区の住民の約4分の1にあたる51万4000人が飢餓に直面しており、9月末までに64万1000人に達する可能性があるとしています。

これに対し、シェイ国連臨時代理大使は安保理で「IPCの報告書は信頼性も公正性も欠いている」と否定しました。その上で「ガザで飢餓が現実の問題となっており、重大な人道的ニーズが存在することは我々も認識している。それらに対応することはアメリカの優先課題だ」と述べました。

イスラエルも27日、IPCの報告書について「虚偽で偏向している」と批判しました。イスラエル当局は、IPCの調査が主にハマスから提供された不完全なデータに基づいており、最近の食料流入を考慮していないと主張しています。(ロイター)