カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦ビルの外に立つ州兵部隊のメンバー(写真:ロイター) |
不法移民の摘発に対する抗議デモが続いているアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに10日、トランプ大統領の命令を受けて、約700人の海兵隊員が到着しました。トランプ大統領は、州兵や海兵隊の派遣は正当であると主張しています。一方、カリフォルニア州のニューサム知事は「民主主義が攻撃されている」と非難しました。
6日から始まった抗議デモは一部が暴徒化し、警察がゴム弾などを使って参加者を制止し、逮捕者も出ています。10日の逮捕者数は197人で、前日までの合計の2倍以上に上りました。
ロサンゼルスのバス市長は10日、市の中心部の一部に夜間外出禁止令を出すと発表しました。また、同日中にトランプ大統領と電話で会談する意向を示しました。
ニューサム州知事はビデオ演説で「現職大統領によるこの厚かましい権力の乱用は、一触即発の状況を引き起こし、国民、警官、州兵さえも危険にさらした」と述べ、「彼は再びエスカレーションを選んだ。さらなる武力行使を選んだ。公共の安全よりも劇場的な演出を選んだ。民主主義は攻撃を受けている」と主張しました。
トランプ大統領は、抗議活動を鎮圧するため、すでに州兵4000人を動員しており、10日時点で約2100人がロサンゼルス大都市圏に配置されています。
派遣された海兵隊について、当局者は「逮捕権限はなく、連邦政府の人員と財産を保護することが任務です」と説明しています。
軍隊派遣にかかる費用は、およそ1億3400万ドルに上るとみられています。
トランプ大統領は、大統領執務室で記者団に対し「州兵の派遣がなければ、ロサンゼルスは今ごろ燃えているだろう」と述べ、危険がなくなるまで州兵は駐留し続けると語りました。また、ノースカロライナ州フォートブラッグ陸軍基地での演説では「ロサンゼルスを解放する」と述べ、自身の決定の正当性を強調しました。(ロイター)

