タイのアヌティン・チャーンウィーラクン新首相(写真:THX/TTXVN)

ペートンタン前首相の解任を受け、下院は5日に投票を実施し、野党第2党「タイの誇り党」党首のアヌティン氏を新首相に選出しました。アヌティン氏(58)は2023年以降で3人目の首相となります。議会最大勢力の国民党の外部協力を得ながら連立政権を率いる見通しです。すでに主要閣僚にはテクノクラートを指名しており、財務相にはベテラン官僚のエクニティ・ニティタナプラパス氏を起用する意向を示しています。

アヌティン氏は国民向けのテレビ演説で、生活費高騰や家計債務増加といった経済問題の解決に重点を置くと表明しました。また、カンボジアとの国境紛争については「さらなる犠牲者を出さず、国家の主権を守りながら平和的に解決を図る」と述べました。

さらに「この連立政権の成り立ちに伴う制約や合意により、任期は限られているが、信頼と期待を寄せてほしい」と国民に呼びかけ、「この偉大な国の人々の問題を解決し、現在の危機から国を導き出すため全力を尽くす」と誓いました。

新首相は、国民党の支持と引き換えに、就任から4カ月以内に総選挙を実施し、憲法改正に向けた手続きを開始することを公約しています。

タイの憲法裁判所は8月29日、ペートンタン前首相がカンボジアのフン・セン前首相との電話会談をめぐり倫理規定に違反したとして解職を命じていました。(ブルームバーグ)