ラミー外相、副首相に任命され、レイナー副首相の辞任後に行われた内閣改造でロンドンのダウニング街10番地に到着(写真:REUTERS/Jack Taylor)

イギリスのスターマー首相は、辞任したレイナー副首相の後任にラミー外相を任命しました。さらに、クーパー内務相を新たに外相に、マフムード法相を後任の内務相に充てるなど、大幅な内閣改造を発表し、失地回復を図る姿勢を示しました。

レイナー副首相は5日、住居購入時に税金の過少申告があった問題で過失を認め辞任しました。労働党の副党首も辞任しており、スターマー政権での閣僚級辞任は8人目、これまでで最も重い役職からの辞任となります。支持率低下に直面する首相にとって、大きな打撃となりました。

独立調査委員会は、レイナー氏が専門家の助言を求めるよう勧告されながら従わず、正しい税額を支払わなかったと指摘。「規範違反があった」と結論づけました。レイナー氏は首相宛ての書簡で「専門的な助言を改めて求めなかった判断を深く後悔している」と述べています。

労働者階級出身で10代で母親となったレイナー氏は、党内の左派と中道派をつなぐ調整役を担い、幅広い支持を得てきました。スターマー首相は「信頼できる同僚であり、真の友人だ」と評価し、政権から失うことを残念だと述べました。

労働党は世論調査で変革を掲げる「リフォームUK」などに支持率で後れを取っており、寄付をめぐる批判や歳出・税制の課題にも直面しています。今回の内閣改造は、政権の立て直しを意識した布陣とみられます。(ロイター)