子供にメッセージを送る展覧会「プラスチック時代」

(VOVWORLD) -2025年3月15日から6月1日まで、ハノイ市内で、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、日本人アーティスト、藤浩志氏によるアート展「プラスチック時代」を開催します。
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この展覧会では、日本で回収された大量の不要なおもちゃを素材に制作された、色鮮やかな恐竜や動物のインスタレーションが展示されています。大人から子どもまで楽しめると同時に、消費や環境問題について考えさせられる内容となっています。

藤氏は、消費社会、廃棄物、環境との関係性をテーマにした作品を手掛けています。1970年代よりプラスチックの氾濫に関心を抱き、「かえっこバザール」というおもちゃ交換プロジェクトを通じて、大量に捨てられるプラスチック玩具の実態を目の当たりにしました。これまでに5万点以上のおもちゃを収集し、それらを再利用することでアート作品へと昇華させましたが、これは世界全体のプラスチック廃棄物のほんの一部に過ぎません。藤氏の話です。

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同展覧会では、日常的に使用するプラスチックが、かつての恐竜などの生物由来の化石燃料から作られているという視点を提示し、消費と廃棄が循環する構造を浮き彫りにします。展覧会に来場した顧客の話をお聞きください。

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「ドラえもんやピカチュウのようなおもちゃから、非常に大きな傑作が作られます。このアーチストは恐竜という過去の時代に存在したといわれたプラスチック製の動物を作り、子供たちにこれらの作品と過去とのつながりを感じさせるとともに、現在のプラスチック製品を使う際の責任を意識させることができます」

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「私はこの作品が好きです。これらがプラスチックのおもちゃから作られており、環境保護のメッセージを伝えるものであることも理解できます」

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「日本人のこのアーチストのアイデアは非常に独創的だと思います。リサイクルされたおもちゃを使って、作られた様々な生き物の大型インスタレーションは子供たちを始め、若者を魅了しています」

「プラスチック時代」という展覧会は、現在世界中で問題となっているプラスチックごみに関する深いメッセージを伝え、プラスチックごみの削減を始め、環境保護に対する一般市民の認識と行動を変えることを目的としています。

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