持続可能な開発の課題解決に積極的に参加するベトナム
(VOVWORLD) -カントー宣言は、持続可能な開発目標の遂行、およびグローバルな課題の解決を推進するため、ベトナムを含むフランス語圏の議員の決意、コンセンサス、および強いコミットメントを表明しました。
21日、南部カントー市で、ベトナム国会の主催のもと、持続可能な農業、食料安全保障、および気候変動対応に関するフランコフォニー協力議会フォーラムが開催され、カントー宣言を発表しました。カントー宣言は、持続可能な開発目標の遂行、およびグローバルな課題の解決を推進するため、ベトナムを含むフランス語圏の議員の決意、コンセンサス、および強いコミットメントを表明しました。
フォーラムの閉会式の様子(quochoi.vn) |
ベトナムの主催による本フォーラムは、地域と世界的な課題の解決に向けた多国間主義の推進に対するベトナムのコミットメントを具体的に展開するとともに、経済協力とインベンション、イノベーションの推進、およびフランス語圏諸国の環境保全を強化することが狙いです。
望ましい成果
ベトナムの党と国家は、常に農業を国のメリットであり、経済を支える柱として位置づけています。2024年、ベトナムの輸出入総額は7860億米ドルに達し、過去最高となりました。その内の農業部門の輸出入総額は620億米ドルを超えました。
2024年の農業部門総括会議で発言に立ったファム・ミン・チン首相は次のように明らかにしました。
(テープ)
「農業の役割と地位は日々高まっています。党と国家は、国全体の実績に対する農業部門の貢献を認め、高く評価しています」
2024年中、ベトナムは、「2030年までの南部メコンデルタ地域における低排出で高品質な100万ヘクタールの稲作の持続可能な開発とグリーン成長を両立させる」プロジェクトを展開しました。これは、世界で初となる政府レベルの低排出で高品質な100万ヘクタールの稲作に関するプロジェクトであり、国際パートナーの注目を集めています。最近、政府、省庁・部局、およびメコンデルタ地域の12の地方は、同プロジェクトの実施に努力しており、望ましい成果を挙げました。
ハウザン省人民委員会のチュオン・カイン・トウエン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「このプロジェクトは、稲作農民に直接的な利益をもたらすのみならず、気候変動によるマイナス影響の抑制、温室効果ガスの排出量削減、および持続可能なサプライチェーンの価値の最大化に貢献します。私たちは、2025年までに、12万8000ヘクタールの面積において同プロジェクトを実施する方針です」
その一方で、ベトナムは、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指すと表明した世界10カ国の一つとなっています。現在、ベトナムはグリーン成長戦略を追及しています。
持続可能な開発に向けたコミットメントを表明するベトナム
持続可能な農業、食料安全保障、および気候変動対応はホットニュースであり、グローバルな課題でもあるとされています。これはまた、 フランコフォニー、およびベトナムを含むフランス語圏加盟諸国の関心事でもあります。持続可能な農業、食料安全保障、および気候変動対応に関するフランコフォニー協力議会フォーラムで発言に立ったベトナムのチャン・タイン・マン国会議長は、ベトナムが科学技術、インベンション、イノベーション、デジタル経済、スタートアップ、官民連携の推進、フランス語の広報、文化の多様性の強化に関する協力活動の奨励、支持を通じて、フランス語圏加盟諸国間の協力を推進したい意欲を表明するとともに、持続可能な開発の遂行、経済成長と貧困解消および環境保全調和の確保に向けたフランス語圏加盟諸国の決意を強調しました。
マン議長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの国会がこのフォーラムを開催することは、フランス語圏加盟諸国間の協力を推進した上で、持続可能な農業を構築し、それぞれの家庭の生計とそれぞれの国の食料安全を確保すると同時に、グローバルな気候変動に対応することが狙いです」
なお、フォーラムは、食料安全保障の確保、持続可能な農業開発、気候変動対応などに関する重要な課題の解決に向けたフランス語圏加盟諸国間の協力の強化におけるベトナムの前向きな役割を示してきました。