2016年、ベトナムが締結してきた複数のFTA=自由貿易協定の発効により、ベトナムの農産物輸出は迅速に発展すると予測されています。こうした中、農業農村開発省は、農産物輸出に携わる企業、団体を支援するために多くの措置の取っています。
ベトナムは現在、世界の米輸出大国に入っていますが、輸出米の価格は高いとはいえません。その主な理由としてベトナム米の質が不安定で、商標がつけられていないことが挙げられます。先頃、商工省は会議を行い、米の輸出の促進を目指す諸措置について協議をしました。
2015年、ベトナムは複数の自由貿易協定を交渉・締結しました。これは各企業の世界市場への進出に有利な条件を作り出していますが、企業はリスクを管理するために、投資先・輸出先に関する理解を深める必要があると指摘されています。
世界経済への参入が進められている背景の中でも農業生産は経済発展の支えであり続けています。それでもなおかつ農産物の生産効率や質を向上させ、価格を抑えるためには、どうすればよいかが差し迫った課題となっています。
この数年間、ベトナムは、経済社会発展事業への近代的科学技術の導入を促進し、多くの成果を収めてきました。具体的には、ベトナムがソフトウエア開発で世 界各国のトップ10に入ったほか、胃腸炎と神経系の合併症を予防するロタワクチンを生産できる4カ国の1つとなったということです。
これまで、ドンナイ省は、240億ドル相当のFDIプロジェクト1600件を誘致してきました。2015年、そのプロジェクトの件数は186件です。これらのプロジェクトはハイテクや、すその産業、次世代原材料生産などに集中しています。
昨年末、ベトナム東北部クアンニン省は中国南部を隣接する「ホアンモー・ドンバン」や、「モンカイ」という2カ所の国際検問所における経済区の発展計画と 2030年までのビジョンを公表しました。これは、省内の国境地帯にある各県と村の経済社会発展事業にとって有益なものと見られています。
これまで、銀行部門は通貨政策を臨機応変に運営し、上限金利の引き下げが図られてきました。また、為替相場の安定が維持され、外貨準備高が激増し、信用成長(資金貸出成長率)はかなりの増加を見せ、生産経営の発展に寄与してきました。
2015年、世界経済状況が複雑に推移していたにもかかわらず、ベトナム輸出総額は前年と比べ8・1%増加しました。その割合は10%という目標値を下回 りましたが、輸出活動が国の経済の重要な一部であり続け、雇用創出や、農産物の消費などに積極的に寄与していることを示すものと見られています。
ベトナムのGDP=国内総生産の伸び率は6.5%に達し、複数の自由貿易協定を締結、または交渉を進め、ASEAN経済共同体に加盟したことにより、新たな発展段階が切り開かれました。
世界経済状況が複雑に推移しているにもかかわらず、2015年、ベトナム向けのFDI=外国直接投資は安定しています。11月末現在、新規投資額と増資額があわせて、202億2000万ドルに達しています。
今年、ベトナムは韓国、及びユーラシア経済連合とそれぞれ自由貿易協定を締結し、EU=欧州連合とのFTA=自由貿易協定の交渉を終結させたほか、他の11カ国とともにTPP=環太平洋経済連携協定の交渉で大筋合意を達成しました。
この10年間、ベトナム機器製造部門は大きく発展し、国際社会への参入を積極的に進めています。国の経済が多くの困難に直面している背景の中で、機器製造部門の部品現地調達率や、輸出額が絶え間なく増加していることはその証と見られています。
この数年間、政府とメコンデルタ各省当局は交通インフラ整備とロジスティクスサービスの開発に大きく投資しています。これを通じて、農産物をはじめ商品の輸送に便利を図っています。これは正しい方向だと評価されています。
ベトナムの主力輸出品目とさられる水産物とコメが潜在力を徹底的に発揮できていない背景の中で、TPP=環太平洋経済連携協定はベトナム農業にとって、大きな試練と見られています。
先頃、TPP=環太平洋経済連携協定の交渉に参加する12カ国が最終合意を達成したことはベトナムの経済発展にチャンスを もたらすと期待されています。TPPへの加盟により、最も大きな利益を受けるのは紡績縫製部門であるとされていますが、チャンスに伴い、試練が伴います。
この数年間、北部山岳地帯ランソン省の税関局は、行政改革と輸出入通関手続の電子化を積極的に進めています。同局は、IT=情報技術の導入の面で、全国の各税関局の中でトップに立っています。
メコンデルタ地域はベトナムの重要な農業センターとして知られています。この地 域の米や果物、水産物は好評で、TPP=環太平洋経済連携協定への加盟に際し、メリットとなります。しかし、こうした強みの傍ら、メコンデルタの農産物は 激しい競争にさらされることも予測されています。
ベトナム東北部のクアンニン省は2011~2015年期に、投資振興活動や、行政改革、経営投資環境の改善、企業の困難解決などに力を入れてきました。その結果、同省は国内外の投資誘致に著しい成果を収めています。
2011年から2015年期の信用組織再構築計画が開始されてから3年経った現在、銀行の再構築は一定の成果を収め、銀行の活動は健全化されています。また、不良債務は基本的に処理され、銀行間取引金利は安定しています。