国際協力機構(JICA)は4月13日、ベトナムの国営商業銀行であるBIDV=投資開発銀行と共同で進めてきた「地方中小零細事業者支援事業」のクロージングセレモニーを開催しました。地方の中小零細事業者の金融アクセス向上に向けた取り組みが節目を迎えました。

この事業は、2025年12月にBIDVと融資契約を締結し、アジア開発銀行(ADB)および複数の商業銀行との協調融資として実施されてきました。また、ADBの融資の一部には、カナダ政府が拠出した基金も活用されています。

式典には、JICAやADBの関係者、在ベトナム・カナダ大使、BIDVの経営陣のほか、協調融資に参加した各金融機関の代表が出席しました。参加者からは、今回の融資を通じて中小零細事業者の資金調達環境が改善され、特に農業分野を中心に生産拡大や所得向上につながることへの期待が示されました。

ベトナムでは、中小零細事業者が全企業の約97%を占め、雇用の36%を担っています。中でも地方部では資金調達が課題となっており、今回の事業はこうした課題の解決を目指すものです。

JICAによる融資額は5,000万ドルで、このうち3,000万ドルが地方の中小零細事業者向け、残る2,000万ドルが一般の中小零細事業者向けの融資に充てられました。資金はBIDVを通じて供給され、長期融資として活用されています。

本事業は、地方の中小企業の成長を後押しし、持続可能な経済発展の実現に寄与することを目的としています。JICAは今後も、ベトナムにおける金融包摂の推進と民間セクターの発展に向け、支援を継続していく方針です。