ロケットは同日午後6時35分、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。搭乗したのは、アメリカ人のリード・ワイズマン氏、ビクター・グローバー氏、クリスティーナ・コック氏の3人と、カナダ人のジェレミー・ハンセン氏の計4人です。

計画では、天候などの条件が整えば、宇宙船は4月2日に地球の軌道を離れ、およそ3日間にわたる月周回飛行に入ります。ミッション全体の期間は約10日間と見込まれています。

打ち上げを見守った多くの人々は、この歴史的な瞬間に歓声を上げました。

(テープ)

「この瞬間を10年、15年と待ち続けてきました。NASAやスペース・ローンチ・システム、アルテミス計画をずっと追い続けてきました。ここに来て実際に打ち上げを見られるなんて、本当に素晴らしいです」

「カロライナから8時間かけて車で来ました。とても美しい出来事で、この国を一つにする力があると思います」

今回の飛行は、NASAの新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を用いた初の有人ミッションです。このシステムは、将来的に人類を月へ再び送り、持続的な活動拠点を築くことを目的に開発されました。

また、このミッションでは、有色人種や女性、さらにアメリカ国籍以外の宇宙飛行士が初めて月周回飛行に参加するなど、複数の重要な節目を迎えています。成功すれば、人類が地球から到達した最も遠い距離の記録を更新する見通しです。