EU域内では新型コロナウイルスの感染者がイタリアで1万人を超えたほか、フランスやスペインで1600人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかからず経済への影響も広がっています。

これを受けてEUは10日、テレビ電話による緊急の首脳会議を開いて対策を協議しました。

会議後の記者会見でEUのフォンデアライエン委員長は「使える手段はすべて使う」と述べ、新型コロナウイルス対策のため250億ユーロ、日本円で2兆9000万円余りに上る基金を新たに設ける方針を明らかにし、今後加盟国とEUの議会の承認を得たい考えを示しました。

資金は加盟国の医療・保健体制の強化や、厳しい経営を強いられている中小企業の支援などに充てるとしています。

また、加盟国が国内での対策強化や企業などの救済措置を行えるよう、加盟国の財政赤字の比率などを厳格に定めた財政規律や、通常は厳しく規制している国から企業への補助についても柔軟に対応する方針を明らかにしました。

EUでは感染拡大の状況を見極めながら今月予定されている閣僚会議や首脳会議で引き続き対応を話し合うことにしています。