旧暦3月3日にあたる4月19日は「寒食節」にあたります。ベトナムの人々にとって、古くから受け継がれてきた大切な伝統行事の一つで、多くの地域では「バインチョイ、バインチャイの日」とも呼ばれています。

寒食節は、自らのルーツや祖先に思いをはせ、先人への感謝を表す日です。供え物はとても素朴で、ベトナムの白玉団子バインチョイやバインチャイ、花、清水、ビンロウの実、線香などが一般的です。多くの家庭では、これらの団子を自ら作り、仏や祖先、神々に供えます。

バインチョイとバインチャイは、米と豆で作られる丸い団子で、豊かな実りや円満な暮らしへの願いが込められています。また、この日は家族が集まり、供え物を準備しながら、伝統文化の価値を改めて感じる機会でもあります。

こうした習慣を守り続けることは、年長世代だけでなく、若い世代が受け継いでいくことが大切です。それによって、自分たちと過去を結ぶ見えない絆を、より深く実感することができるのです。