国連人道問題調整事務所(OCHA)の報道官は30日、スイスのジュネーブで記者団に対し、パレスチナ自治区ガザにおいて食料などの支援物資の搬入が再開されたものの、「近年で最も深刻な妨害を受けている」として、イスラエルの対応を非難しました。そのうえで、「ガザの全住民が飢餓の危険にさらされている」として強い危機感を示しました。

イスラエルは今月中旬、およそ2か月半ぶりに物資の搬入を再開しました。しかし、OCHAの報道官は、イスラエル軍が軍事作戦を継続する中で治安上の懸念が多く、域内で実際に流通している物資はごく一部にとどまっていると説明しました。

ガザでは深刻な食料不足が続いており、略奪行為も発生するなど、治安がさらに悪化しています。イスラエルのメディアは、同国軍の見解として、国連が関与した支援物資のうち、半数以上が何者かによって奪われたと伝えています。(時事通信)