ルッテ氏は2時間以上にわたる会談後、CNNの番組で「トランプ氏は明らかに多くのNATO同盟国に失望しており、彼の言い分も理解できる」と述べました。また「非常に率直でオープンな話し合いだったが、同時に親しい友人同士の話し合いでもあった」としました。
ホワイトハウスのレビット報道官は会談前、トランプ氏はイラン作戦で「NATOが試され、失敗した」と考えていると述べていました。
米国のイラン軍事作戦で、複数のNATO加盟国は米軍機の領空通過や、ホルムズ海峡のタンカー航行再開に向けた海軍部隊の派遣などを拒否しました。
ルッテ氏は特定の国を名指しせずに「一部の」加盟国がイラン作戦で責務を果たせなかったとの見方を示す一方、「欧州の大多数」は協力的だったと述べました。
ホワイトハウスは会談の詳細を明らかにしていません。トランプ氏は会談後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「NATOはわれわれが必要とした時にそこにいなかったし、再び必要になった時もそこにいないだろう」と投稿しました。
トランプ氏はここ数週間、NATOを繰り返し「張り子の虎」と呼び、脱退の可能性にも言及しています。欧州が米国の安全保障に依存しながら、米国とイスラエルのイラン作戦に対する支援が不十分だと主張しています。
レビット氏はNATO加盟国が自国の防衛費を負担している「米国民に背を向けた」と述べました。
元NATO報道官で現在は英シンクタンクの王立防衛安全保障研究所(RUSI)に所属するオアナ・ルンゲスク氏は「NATOにとって危険な局面だ」と懸念を示した。
イラン紛争はウクライナやグリーンランド、軍事費を巡るNATO内の不安をさらに悪化させました。ただ、欧州当局筋によりますと、米政府高官は欧州諸国に対し、現政権はNATOへのコミットメントを維持していると非公式に伝えているといいます。(ロイター)
