スペインで新型コロナウイルスの感染が再び急増していることに対応したものですが、突然の発表で、ようやく活動再開にこぎ着けた欧州の観光産業や航空業界などが新たな痛手を受けかねない事態です。

  イギリスのドミニク・ラーブ外相=THX/TTXVN

イギリス政府は国民に、スペイン本土への不要不急の渡航も控えるよう勧告しました。これを受け、欧州最大の旅行会社TUI(TUIGn.DE)(TUIT.L)は26日付でイギリスからスペインに出発する全ツアーを中止するとともに、その後のツアーも急いで見直しています。同社の英国マネジングディレクター、アンドリュー・フリンザム氏は「この政府発表以上の情報が得られないことにわれわれは非常に失望している」と述べた上で、なぜ多くのイギリス国民が旅行に出かける週末にわざわざ発表したのかとの疑問を投げ掛けました。

スペインのカナリア諸島とバレアレス諸島は、渡航回避勧告の対象には入っていないものの、これらの地域から英国に帰国する人はやはり隔離措置を受けなければなりません。

シャップス英運輸相の報道官によりますと、同相は現在スペインで休暇中のため、隔離対象になる見通しです。

ノルウェーは24日、スペインからの入国者に10日間の隔離措置を復活させると発表しました。フランスは国民にスペイン北東部カタルーニャ自治州への渡航自粛を勧告しており、イギリス政府の決定はこうした動きに追随した面があります。

ただ、スペインを昨年訪れた外国人観光客の2割強を英国人が占め、国別でトップだっただけに、スペインにとって英政府の今回の措置は特段に影響が大きいとみられます。

スペイン外務省の報道官は、同国は「イギリスの決定を尊重」しており、イギリス当局と緊密に連携しているとコメントしました。(ロイター)