この期間、人々は寺を訪れて無事を祈り、仏像に水をかける儀式や僧侶への供養、生き物を放す行事、砂山づくりなどに参加し、善い行いを重ねながら祖先への感謝の気持ちを表します。

ホーチミン市スアンホア地区のチャンタランサイ寺では、新年の期間、多くの人が訪れ、境内はにぎわいを見せました。供え物や菓子、料理などを手にした人々が次々と本堂へ向かい、色鮮やかなクメール族の伝統衣装が境内を華やかに彩りました。
チョル・チョナム・トメイの儀式は、クメールの上座部仏教の伝統に基づいて行われます。読経のあと、人々は順に本堂の前に進み、仏像に水を注ぐ儀式を行います。香りのついた水が静かに注がれ、読経の声が境内に響きます。その後、僧侶が参拝者に香水を振りかけ、新年の無事を祈ります。
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「寺では行事を丁寧に実施しています。文化を守るとともに、多くの人に理解してもらうための取り組みも進めています。メディアやSNSを通じて、若い世代にもクメール族の文化の特徴を伝えていきたいと考えています」
南部チャーヴィン省チャークー村では、仏教徒の人々が寺を訪れ、僧侶に食事や菓子などを供えました。いずれも地元の人々が自ら作ったものです。
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「ベトナムは多宗教・多民族の国で、クメール族の正月も分け隔てなく、誰でも訪れて一緒に祝うことができます」 
同じく南部カントー市ミースエン地区のチョロイ・トゥム・チャス寺では、民間遊びや伝統舞踊、仮面舞踊、太鼓の踊りなど、クメール族の文化を象徴するさまざまな催しが行われました。
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「党や政府が寺での行事に関心を寄せ、支援していることを大変うれしく思います。僧侶と仏教徒を代表して、心から感謝します」
一方、クメールの伝統的な新年のにぎわいは、ハノイのベトナム各民族文化観光村にあるクレアン寺でも広がりを見せています。