エジプト・シナイからラファ検問所を通ってガザへ燃料を運ぶ国連の車両(写真:VOV) |
イスラエル当局は14日、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスが人質の遺体を返還するまで、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を閉鎖したままにすると決定しました。イスラエルメディアが伝えました。ラファ検問所は支援物資の主要な搬入路であり、支援物資の搬入も当初の方針から半減させる見通しで、人道状況の改善が遅れる可能性があります。
ハマスは停戦合意に基づき、13日に生存する人質20人全員を引き渡し、4人の人質の遺体を返還しました。さらに14日も4人の遺体を引き渡しましたが、なお20人の遺体が取り残されたままになっています。合意では人質全員を一度に引き渡すことが定められており、イスラエルの一部閣僚からは「合意違反だ」との声が上がっていました。
アメリカのトランプ大統領は14日、自身のソーシャルメディアに「まだ仕事が終わっていない。約束通り、遺体が帰ってきていない!(停戦の)第2段階が今すぐ始まる!!!」と投稿し、ハマスに対し合意を履行するよう求めました。
また、トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、ハマスが武装解除しなければ「我々がハマスを武装解除させる。迅速に手荒に行われるかもしれない」と述べ、圧力をかけました。
ロイター通信によりますと、イスラエルは当初、1日あたり600台のトラックの搬入を認める予定でしたが、国連に対し300台しか認めないと伝えました。人道インフラ関連の用途を除き、燃料やガスの搬入は認めないとしています。
中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は14日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも9人が死亡したと報じました。軍は部隊に近づいた住民に威嚇射撃を行ったと主張していますが、停戦は不安定な状況になっています。(毎日新聞)

