ハマスは10日の停戦発効時点で48人の人質を拘束していました。このうち、生存者20人全員と死亡した12人の遺体をイスラエルに引き渡しましたが、残りの多くの遺体はがれきに埋まっているとみられ、「捜索に時間がかかる」としています。
イスラエルのネタニヤフ首相は18日、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所について、閉鎖を続けるよう指示しました。検問所の再開は「人質の遺体の返還状況に応じて検討する」としています。
これに対し、ハマスは声明で「停戦合意違反だ」と非難しました。検問所の閉鎖を続ければ、遺体の捜索に必要な重機の搬入もできず、返還が遅れると主張しています。ロイター通信によりますと、10日に停戦が発効してから1日平均560トンの食料が搬入されていますが、必要量には足りておらず、支援物資の拡大は急務となっています。
ガザでは死傷者も相次いでいます。大規模な紛争は止まっているものの、イスラエル軍が部隊に近づいてきた人などに対し攻撃を繰り返しているためです。ハマスによりますと、イスラエル側による「停戦合意違反」は少なくとも47件あり、38人が死亡し、143人が負傷したとしています。
一方、アメリカ国務省は18日、ハマスが一部の住民に対して攻撃を計画しているとの「信頼できる情報」があると発表しました。ハマスが計画を遂行すれば「停戦とガザの住民を守るための措置を取る」としています。
ハマスは最近、ガザ内の敵対勢力と衝突しており、住民を処刑したとされる動画もSNSで拡散しています。ハマスは当面、ガザの「治安維持」にあたる方針を示しており、イスラエル側が求める武装解除にも難色を示しています。(毎日新聞)
