フィリピンで大きな被害を出した台風は、香港、マカオ、深セン、広州といった大都市の南部を通過して、24日午後には広東省の西部に上陸する見通しです。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんは、南シナ海の上空で発達した巨大な渦巻きの写真を撮影しました。21~23日にかけて人工衛星から撮影された画像も、フィリピン上空で渦を巻く巨大な台風の姿をとらえています。

ラガサは風速およそ74メートルの猛烈な勢力に発達して22日にフィリピン北部カガヤン州のパヌイタン島に上陸しました。カラヤン島やルソン島では暴風や豪雨の影響で住宅の損壊や道路の寸断、土砂災害などの被害が発生しました。現時点で被害の全容はつかめていません。

その後勢力はやや衰えたものの、風速約60メートルの猛烈な勢力を維持しています。24日未明には暴風を伴って香港に接近しました。香港気象台は同日、最大4メートルの高潮が発生する恐れがあるとして警戒を呼びかけました。

広東省は台風の接近に備えて厳戒態勢に入りました。広州や深センなどの大都市では学校や職場が閉鎖され、公共交通機関も運行を中止しています。

台湾でも台風の影響で少なくとも2人が死亡、28人が負傷し、30人が行方不明になっています。(CNN)