2025年8月、アメリカのドナルド・トランプ大統領(右)とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が会談する(写真:ロイター)

トランプ氏はその後、記者団に対し「プーチン大統領と2週間以内にも会談することになるだろう」と語り、「私は生涯を通じて取引を行ってきた。今回も、できればすぐに成立するだろう」と述べました。

トランプ氏はこの日、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談を17日に控える中、プーチン大統領と電話会談を行いました。会談後、トゥルース・ソーシャルに「今日の電話会談で大きな進展があった」と確信していると投稿しました。会談は2時間以上に及んだということです。

17日にホワイトハウスで行われるゼレンスキー氏との会談では、ロシアとの紛争に絡み、ウクライナが必要としている巡航ミサイル「トマホーク」の供与について協議が行われる可能性があるとされていました。しかし、米ロ首脳電話会談後の前向きな雰囲気は、近い将来にそのような支援が実現する可能性に疑問を投げかけています。

トランプ氏はSNSへの投稿で、17日の会談時にゼレンスキー氏にプーチン氏との会談について報告する予定だと述べました。

ハンガリーのオルバン首相は、トランプ氏と電話会談を行い、ブダペストで開催が計画されている米ロ首脳会談について協議したとXに投稿しました。「アメリカとロシアの和平サミットに向けた準備は進んでいる」と述べましたが、日程などの詳細は明らかにしませんでした。

トランプ氏は8月にアラスカで行われた米ロ首脳会談の前にも停戦を求めましたが、成果はありませんでした。一部のアナリストは当時、プーチン氏が紛争を停止する意図を持たずにアメリカの譲歩を得たと指摘していました。

アメリカは当時、プーチン氏、ゼレンスキー氏、トランプ氏の3者会談を目指しましたが、実現しませんでした。現時点でも3者会談の計画はありません。

元国務省高官のダン・フリード氏は「プーチン氏はロシアへの圧力強化の勢いを削ごうとしている」と指摘し、「明日どうなるかは分からないが、ロシアに本腰を入れさせることで停戦に近づく可能性は低下したようだ」と述べました。

プーチン氏はトランプ氏との電話会談で、ウクライナへの長距離ミサイル供与は和平プロセスを阻害し、米ロ関係に悪影響を与えると語ったと、ロシアのウシャコフ大統領補佐官が記者団に明らかにしました。

ゼレンスキー氏はテレグラムへの投稿で、トランプ氏がプーチン氏と改めて直接会談すると表明したことについて直接言及しませんでしたが、「中東でテロと紛争の抑制に成功した流れが、ロシアのウクライナに対する紛争を終わらせるのにも役立つと期待している」と述べました。

その上で、トランプ氏がウクライナにトマホーク供与の可能性を示唆したことに触れ、ロシアはトマホークの話を耳にした途端、対話の再開に積極的になったようだと述べました。(ロイター)